69号 2008.6

大久保良子
「黒さ」と想像力 –『ハックルベリー・フィンの冒険』に見る擬似的母子関係

三添篤郎
対抗するサウンドスケープ –『オン・ザ・ロード』における音響ネットワークの形成

佐藤直子
原因としての偶然 — ポール・オースターの『ガラスの街』

余田真也
ネイティヴとポップの交わるところ — Sherman AlexieのReservation Blues

NAGANO Yoshihiro
Interrupting the Narrative of Progress: Richard Power’s Gain

  68号 2007.6

野崎直之
「痣」を読む — 超絶主義者エイルマーと「人間機械」アミナダブ

川谷弘子
戦場の泥 — メアリー・ボーデン『禁断の領域』における戦争表象

相原直美
回想の未来 — リリアン・ヘルマンの『子供の時間』再読

松田智穂子
Derek Walcott の Pantomime (1978) にみる三つのパントマイム

阿部暁帆
Tar Baby におけるカリブの自然と女--エコロジカル・フェミニズムからの考察

寺澤由紀子
チカーナボディと境界のポリティクス--Karen Tei Yamashita の Tropic of Orange

  67号 2006.6

増田久美子
領域のポリティクス — セアラ・J・ヘイル『女演説家』の場合

庄司宏子
共感とメスメリズム –『ブライズデール・ロマンス』に見られるセンチメンタリズムの欲望
 
大理奈穂子
「寝室ではなく法廷で」–『ビリー・バッド』の親族関係論

首藤理彩子
『新世界より』から『ラインの黄金』へ-世紀転換期のアメリカ音楽界と『ひばりの歌』におけるシーア

辻秀雄
初期ヘミングウェイ文学に登場する黒人ボクサーの系譜–モダニスト的言語運用と異人種間性的関係のメタファー

佐竹由帆
アナイス・ニンに見る外見と自己認識の関係

笠原一郎
神と機械–ロバート・フロストの宗教・科学・自然

金澤淳子
「想像の地理学」–エリザベス・ビショップとエミリ・ディキンソン

五島一美
「法的には白人,社会的には非白人」--メキシコ系アメリカ人の人種問題と文学

  66号 2005.6

佐藤憲一
書簡から記事へ–ニューイングランド自然誌の生成論

若林麻希子
ジェフリー・クレヨンのセンチメンタル・ジャーニー–ワシントン・アーヴィングの『スケッチ・ブック』

朝比奈緑
エミリ・ディキンスンの Radical Scatters を読む

中垣恒太郎
マーク・トウェインのコロンブス–起源への探求

花田愛
放浪の表象–ドス・パソスの『マンハッタン乗換駅』と『USA』を中心に

緒方けいこ
見られたい男ディック・ダイバーの Masculinity–視線の力学で読む Tender Is the Night

山口和彦
ポール・オースター『ニューヨーク三部作』における探偵小説言説--ポオの再利用を通して

  65号 2004.6

諏訪部浩一
ダーク・レディの死とロマンスの死–『ブライズデイル・ロマンス』におけるカヴァデイルのナラティヴ

生駒久実
マーク・トウェインの『まぬけのウィルソン』における感傷主義とレイシズム

HORI Tomohiro
Fantasies of the Public Sphere: Notes on Henry Adams’ “Bourgeois Ideology”

上原正博
自己表象としての音楽,あるいは『夜はやさし』における「魂の麻薬」
 
池田辰之
「周縁」の放浪者–ジャック・ケルアックの「メキシコ」表象

NAGANO Yoshihiro
Attraction and Repulsion: Colonial Desire in Thomas Pynchon’s Mason & Dixon

YAMAUCHI Koichiro
Michael Palmer’s “the Other Voice”: A Reading of “The Promises of Glass”

  64号 2003.6

安田努
不条理な英雄–メルヴィルの『イスラエル・ポッター』とカミュの『シシューポスの神話』

原田明子
表象としての “Handsome Sailor”–「ビリー・バッド」における代弁について

KOBAYASHI Masaomi
Money, Economy, and Interdisciplinarity: A Critical Dialogue between Literature and Economics in the Early Works of Henry James

SUWABE Koichi
Gender in The Sun Also Rises

塚田幸光
ゴーストワールド–Flags in the Dust における女性と南部

権田建二
リチャード・ライトの『ネイティヴ・サン』における分裂というテーマ

NAGANO Yoshihiro
Risk, Expertise, and Cult Mysteries: Don DeLillo’s White Noise

  63号 2002.6

國重純二
シンポジウム:戦後アメリカ文学の軌跡 伝えるモノと受け継ぐモノ

井上謙治
シンポジウム:戦後アメリカ文学の軌跡 思いつくままに–アップダイクを主として

志村正雄
シンポジウム:戦後アメリカ文学の軌跡 バースとアプダイク

KOBAYASHI Masaomi
Writing Women and Environments: Toward a New Understanding of Faulkner’s Ecology

稲垣伸一
The Blithedale Romance における医療改革とメスメリズム

YAMAGUCHI Kazuhiko
The Modernist Universalization of the Self and the Postmodernist Textual Construction of the Self: Hemingway’s For Whom the Bell Tolls and Vonnegut’s Slaughterhouse-Five

  62号 2001.6

NAKAMURA Rika
Resistance, “‘Asian’ Woman,” and Agency: Culturalism and the Idea of Social Injustice in Mitsuye Yamada’s Work

塚田幸光
亡霊たちの会食–Light in August における記憶と南部

日下隆司
判断を留保すること–The Great Gatsby における写真と語り

加藤由里子
他者との遭遇–Mark Twain, A Connecticut Yankee in King Arthur’s Court に見る帝国主義の方法

安田努
青ざめた勝利–メルヴィルの「バートルビー」における古代ローマのイメージ

  61号 2000.6

高橋雄一郎
見物される未開人:グィエルモ・ゴメス=ペーニャとココ・フスコのパフォーマンス,『未発見のアメリカ・インディアンが○○にやって来る』と,驚きを体験させる文化装置としてのミュージアム,演劇,ツーリズムが提起する諸問題

権田建二
トルーマン・カポーティの『冷血』における死刑と報復の論理

茅野佳子
Restored Childhood Memories in Peter Taylor’s Fiction: Social Learning and Its Consequences

深谷素子
獲得することによる「心の破産」–Fitzgerald の “Emotion Bankruptcy” と大量消費時代

宇野雅章
Thomas Fry はなぜ裁かれたのか? — The Confidence-Man 第19章を読み解く

  60号 1999.6

金澤淳子
詩的主題の<流通>–エマソンからディキンソンへ

富田直久
No. 44, The Mysterious Stranger の20世紀的ヴィジョン

山内功一郎
Pound in “Passages”: Robert Duncan’s Revisionism and Admiration of His Master

富山英俊
アレン・ギンズバーグのアメリカ帝国主義

北川典子
闇に包まれた女たち — ホロコースト生存者 Ilona Karmel の An Estate of Memory 論

 
 
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