70号:2009.6
若林麻希子
『牧師の求婚』における誘惑モチーフ — ハリエット・ビーチャー・ストウによる感傷小説批判
西浦徹
南米先住民としてのエイハブとピサロとしてのモービー・ディック — ハーマン・メルヴィルの『モービーディック』におけるインカ帝国 (研究ノート)
大久保良子
Mark Twain Personal Recollections of Joan of Arcにおける男性の語りと逸脱的性の諸相
山口志のぶ
ルネサンスからバロックへ — ヘンリー・ジェイムズ後期三部作の創作順をめぐる謎を解く
日野原慶
語りえぬものとしての自然 — アメリカネイチャーライティングにおける「崇高」の詩学(研究ノート)
71号:2010.6
IZUMI Katsuya
Temporarily Unbuond and the Vanishing subejct in Emily Dickinson’s Poetry
小林愛明
“For the Union Dead”にみられるローウェルの「エイハブ的精神」
中川智視
自制と霊性——ラフカディオ・ハーンの描く日本とアメリカの関係
福井崇史
「迫真」のドキュメンタリーは何を伝えたか――クレイン、ロンドン、シンクレアの「共犯」
HAYASAKA Shizuka
A Video Arcade and a Shelter of Ghosts: Imaginative Space-Time in Pynchon’s Vineland
貞廣真紀
回帰する黄色い女——Leslie Marmon SilkoのStorytellerにおけるエスノグラフィー
牧野理英
Lois-Ann YamanakaのBlu’s Hangingにおけるキリスト教的フレームと異文化混合の理念
72号:2011.6
坂根隆広
Frank NorrisのMcTeagueにおける(不)可視性の政治学
相原直美
女性達を繋ぐBond――Lillian Hellmanの『子狐たち』にみる貨幣的関係
来馬哲平
柔らかな工作者の詩学 ――Robert Duncanの詩的実践
NAGANO Yoshihiro
The Cult of Individualism in a Therapeutic Culture: David Foster Wallace’s The Broom of the System
井上麻依子
Toni MorrisonのJazzにおけるブルースのモチーフ
日野原慶
悲劇的エコヒーローの誕生――Monkey Wrench Gangにおけるエコレジスタンス
73号:2012.6
<特集> 『生誕100年――テネシー・ウィリアムズ再訪』
はじめに
相原直美
Tennessee Williamsの作品に於ける戦争表象――『イグアナの夜』を中心に
外岡尚美
交換原則の彼岸――Orpheus Descending と Cat on a Hot Tin Roof
戸谷陽子
テネシー・ウィリアムズと前衛演劇の親和性
小野俊太郎
「突然ではなく徐々に」——テネシー・ウィリアムズの成熟した劇の形成
<投稿論文>
SANO Yoko
Another View of Hester’s Needlework: Rereading The Scarlet Letter in the Context of the Nineteenth-Century Capitalist Market Economy
遠藤郁子
フェアなこどもであるために――『デルタの結婚式』における「詩」と母権制
74号:2013.6
<特集> 『竹村和子さんの仕事――検証と継承』
折島正司
はじめに
折島正司
自己が自己にとって他者であること
越智博美
書いて生き、書いて進むこと
三浦玲一
リスク社会化と「ポスト」フェミニズム
小谷真理
当事者とはだれだったのか?
小林富久子
竹村さんと「文学力」
<投稿論文>
松浦恵美
“proud and eager”な天使――Roderick Hudsonにおける「不気味な」女性
横山晃
忘却という名の暴力に抗して――『キリマンジャロの麓』と冷戦期における先住民政策
KURUMA Teppei
“Busy between Shutter and Blind”: Louis Zukofsky’s “A”-10 and Organizing an Anti-Closure Ideogram
加藤有佳織
大草原の日系移民――Hiromi Goto, The Kappa Child (2001) をめぐる一考察
YAMAUCHI Koichiro
Dismantling the Conceptual Notion of the Book: Michael Palmer’s Paradoxical Relationship with Dante
75号:2014.6
<特集> 『奴隷解放宣言150年――現代アメリカ作家が描く奴隷解放』
後藤和彦
奴隷解放とアメリカ文学
荒このみ
『ビラヴド』と奴隷制度廃止論者(Abolitionists)たち
山辺省太
偽善と暴力の相補——リンカンの「奴隷解放宣言」とフラナリー・オコナーの「高く昇って一点へ」
有光道生
Beside Blacknessから読み直すアフリカ系アメリカ文学
<投稿論文>
大谷祐二
接触する過去――The Glass Menagerieにおける脆さ、時間、感傷
KURUMA Teppei
“Oh, Hold Me in Those Eyes’ Engaging Blue”: Hart Crane’s “Indiana” and the Land of Intimate Strangers
※ その他のバックナンバーについては、こちらをご覧ください。